暖房の攻防戦
寒い。けど、電気代が怖い。
暖房のリモコンを前に、静かなる心理戦が始まる。
“つける派の自分”
「寒いんだから押せよ!」
“我慢派の自分”
「いや、まだ12月序盤だぞ?」
このやり取りを5分くらいやって、
結局「28℃弱風」にした瞬間、
めちゃくちゃ負けた気がするのはなぜだろう。
でも一言だけ。
あの温風、天国。

寒い。けど、電気代が怖い。
暖房のリモコンを前に、静かなる心理戦が始まる。
“つける派の自分”
「寒いんだから押せよ!」
“我慢派の自分”
「いや、まだ12月序盤だぞ?」
このやり取りを5分くらいやって、
結局「28℃弱風」にした瞬間、
めちゃくちゃ負けた気がするのはなぜだろう。
でも一言だけ。
あの温風、天国。
毎年思う。
マフラーって、正解の巻き方どれ?
首に通すだけだとスカスカ。
ぐるぐる巻くとマツコ級の存在感になるし、
無造作風にすると、ただの雑。
街中の人を見ると、
みんなそれっぽい巻き方してるのに、
いざ自分でやると“急に帰りたくなる仕上がり”。
結局その年の最適解は、
「まあ、これでいっか」の精神。
冬のファッションは気持ちの折り合いでできている。
目覚ましが鳴る。
「起きなきゃ」って思う。
でも布団が優しくこう言うんですよね。
「いや、まだいていいよ?」って。
その一言が危険。
布団の魔力が最大化してる冬の朝、
“あと5分”は“あと30分”の意味だと気付くのは、
遅刻ギリギリになってから。
結局飛び起きて、
布団に一言だけ残すんです。
「裏切ったな…!」
11月のカレンダーをめくるたびに、
なんとなく背中側から「そろそろだよ〜」って
年末が忍び寄ってくる気がする。
まだ12月じゃないのに、
気づけばスーパーに鏡餅が並びはじめ、
BGMも急にクリスマス寄り。
気温もスッと下がってきて、
街全体が「今年も終わるよ?」って圧をかけてくる。
でも、こっちはまだ11月。
大掃除?いやいや、まだ早いでしょ。
手帳の12月ページ?見るだけで疲れるから閉じた。
ただ、心のどこかで思う。
「そろそろやらなきゃ」が積み上がっていく音がする…。
11月末は、気持ちだけ先に忙しくなる季節。
こういう時は、とりあえず温かい飲み物を飲んで、
“忙しさの予報”から目をそらしておくのが正解。
朝起きたら、喉がカラッカラ。
「あぁ、乾燥の季節がきたな…」と思って、
押し入れから加湿器を引っ張り出した。
で、毎年恒例のやつ。
タンクを開けた瞬間の、あの“なんとも言えない香り”。
説明するの難しいけど…
『夏の間ほったらかしだった家電の気配』みたいな匂い。
慌てて洗うんだけど、
フィルターのホコリが思ったより強敵で、
「お前ここで何年暮らしてた?」ってレベルで居座ってる。
やっと起動したと思ったら、
今度は“加湿量:弱”しか反応しない。
寝起きの人間より低いテンションで働いてくる。
毎年使うのに、毎年なにかしら裏切ってくる加湿器。
でも、これがないと真冬は喉が終わる。
今年もまた、文句を言いながら仲良くする季節がやってきた。
朝の冷たい空気。
玄関を出た瞬間、「あ、もう手袋の季節だな」ってなる。
車に乗り込んで、ハンドルを握る。
……つめたっ!!
まるで氷柱。
ステアリングヒーターなんて高級装備、うちの車にはない。
片手で息をふーふー、もう片手でエンジンをかける。
冷えた手でウインカー出すのも地味に痛い。
これ、もはや修行。
そういえば去年も同じこと言ってた気がする。
そして今年もまた、スマホ対応手袋が反応しない。
LINEの返信をしようとしたら、「お」しか打てない。
手も心も、もう少し温めてから出かけよう。
冬は始まったばかり。
いつも通りコンビニへ行って、
なんとなく手が伸びたのは“ホット”の方。
その瞬間、季節が変わる音がした。
レジで店員さんが渡してくれる紙カップ、
あのほのかな温もりが手に染みる。
冷たい空気の中で、ちょっと幸せ。
ただし、一口目の「熱っ!」は恒例行事。
学習しないのも、冬の風物詩。
気温が下がると、自然と冷蔵庫を覗き込む。
白菜、長ネギ、豆腐、そして…ポン酢。
はい、今日から鍋シーズン開幕です。
最初は「みんなで囲むと楽しいよね」なんて言ってたけど、
気づけば一人鍋が一番気楽。
会話も取り分けもいらない。黙って煮る、それが最高の癒し。
ただし翌日、鍋の残り汁で雑炊を作る瞬間――
「これ、昨日よりうまくない?」ってなる。
二日目が本番、それが鍋界の真理。
朝、寒い。
タンスの奥からヒートテックを引っ張り出してみた。
……うすっ!?
去年はあんなに頼もしかったのに、
なんだかペラッペラ。
布も人間関係も、時間が経つと距離ができるのかもしれない。
それでも袖を通してみると、
じわっと温かい。
なんだかんだで、やっぱりこの人(?)がいないと冬が始まらない。